せっかくのコンピューターなのですから、ただデータを置いておくにはもったいないですね。置き場となるWebサーバには、Webサイトをもっと有効に活用できる様々な機能やサービスが存在します。中規模のサイトとなれば必然的にそのようなニーズがあるはずです。
コンピューター上で再現可能な事ならば、一部を除いてサーバに出来ないことはありません。ただ、それを望んだ期間で思い通りの性能に仕上げることは別問題です。とりあえず硬いことを考えず、サイトのプランに従ってやってみたいシステムを書いてみましょう。
Webサイトは情報交換の場としても良く使われています。コミュニケーションツールとして良く使われる機能を次に解説します。
簡単に言えば掲示板システムですが、システムの組み方で様々な見せ方や使い方が出来ます。現在、個人的なサイトでは「レンタル掲示板」を利用しているせいか普及率は高いです。情報交換を必要とするサイトでは、必要最低限のサービスといえるでしょう。簡易のチャットやBlogも構造は同じようなものです。
人気投票など、たくさんのデータをまとめる作業は面倒です。こんな時こそコンピューターを使って、処理してしまおうというのがこのサービスです。最近では、多重投票を防ぐタイプもあるようなので便利です。これはサイト内での処理の例ですが、サイト自体の人気投票を行っているサイトもあります。大体トップテン形式になっているので、目的に合った投票サイトに登録して人気度を計るにはとても便利でしょう。
Webサーバ自体の機能ではないのですが、組みあわせて用いられることがあります。
検索システムにはサイト内検索とロボットによるWWW全体の検索があります。中規模Webサイトでは、サイトinfoseekやgooのような検索サイトでもない限り、ロボット検索システムは使用しません。しかし、ページ数が100程度を越えた時点でサイト内検索によるサービスは必要不可欠なものになります。
ほとんどのサイトに普及している訪問者カウンターから、訪問者の行動の軌跡を追跡できる分析ツールまで、多岐にわたって存在しています。サイトの問題点を簡単に把握できる反面、悪用すれば個人情報も取得することが出来てしまうので、常識の範囲内で使うようにしましょう。
最近一般にも普及してきた、サイト全体のコンテンツを管理するシステムです。XOOPSやWikiなどもここに含まれます。(注、このサイトも独自のCMSで稼動しています。)
通信販売をするWebサイトには便利なシステムです。データベースなどを用いて商品の解説・在庫管理・購入手続き・顧客管理まで、実際の店舗より非常に低コストに管理・運営することが可能です。機能が複雑で大きくなるため、あまりフリーでは配布されていませんので委託するか独自に開発が必要になるでしょう。