実際にWebサイトをコンピューターに置きますが、そのコンピューターの種類は多岐にわたります。最低限の知識として簡単な解説をします。
サーバの構築に必要なものをリストアップしました。
技術の進歩のおかげで、昔は高価なハードウェアがなければ実現しなかったことが低コストで簡単に行えるようになってきました。最近ではパソコンレベルでも十分Webサイトを運営できます。どのような種類があるか見てみましょう。
膨大なアクセスを受けるサイトでは、サーバ専用機が最も安定していて良いでしょう。有名なところではSUNやIBMなどがこのランクのハードウェアを開発しています。パソコンのような「リセット文化」ではなく、一年365日安定して作動することをコンセプトに作られているため、プロバイダーなどでも多数採用されています。
個人向けのコンピューターだから「パソコン」、という名前通り一番身近なコンピューターといえるのがこのランクです。大きく二つに分けるとPC(一般的にWindowsパソコンなど)とMacintoshがあり、PCのほうがシェアは圧倒的に高いです。性能が上がってきているので、個人でもサーバを組み立ててサイトを運営している人が増えています。
「基本ソフト」といわれるもので、コンピューターには最低限必要なものです。Webサーバに最適なOSとソフトを紹介しておきます。
古くから存在するOSで、たくさんの派生系があります。サーバではSUNのSOLARISが有名です。いま巷で人気のLinuxもPC用のOSです。長い実績が非常に安定した動作を保証します。プロバイダーや研究所では、ほとんどのUNIX系のOSを使っています。MacOSも最近のものはUNIX系です。
マイクロソフトの製品です。ここ最近Webサーバを意識したソフトが続々発表されています。まだ歴史が浅いため、信頼性はUNIXに劣るとされていますが、Windowsに馴染んでいる人にはいいかもしれません。個人向けのWindows98やWindowsXPでも簡単なサーバを構築することが出来ます。
Webサイトとして、インターネット上に公開するためには、Httpサーバのソフトウェア(APACHE等)が必要になります。色々ありますがセキュリティや機能の細かい違いを除けば大体一緒です。詳しいことは書籍やサイトで調べてください。
プロバイダーと十分な帯域を持つ回線の契約をして固定のIPアドレスを取得しましょう。
Webサーバには、その住所となるURL(http:/www.????.co.jp等)が必要になります。住民登録みたいなもので、独立したサーバの場合は必要となります。日本ならJPNICという所に申請しなくてはいけません。JPNICの場合、比較的厳しい審査があるので、きちんと書式にのっとって不備のないようにしましょう。ちなみに有料なので忘れずに。代行サービスなどもあります。
サーバマシンが複数で大規模な場合はルーターや負荷分散の装置が必要になります。安全のためには無停電装置、情報の保護のためのサーバ専用室、熱暴走を防ぐためのエアコンなども必要です。